河川・湖沼における亜酸化窒素発生量の定量・削減

河川や湖沼には人為活動によって窒素成分が流入し,それらが微生物の働きにより変化する過程で,亜酸化窒素というガスが発生します。亜酸化窒素は,温室効果が二酸化炭素の298倍と強力な温室効果ガスであり,オゾン層破壊物質であるため削減が必要です。河川・湖沼における生物反応は主に底泥に存在する微生物によるものですが,その生成メカニズムは不明な点が多く残されています。そこで,河川・湖沼等の水環境中における亜酸化窒素発生量の定量・削減を目的とした研究を行っています。

サンプル採取

水質測定

集中調査


橋の上からバケツを使ってサンプルを採取します。目的に応じて専用の採水器を使い,高さ方向の水サンプルや,底質を採取します。

採水した水を,専用のセンサーを使って水質を測定します。pHや水中の溶存酸素濃度などの測定を行います。また,分析に用いるサンプルを採取します。

車に機材を積み込み,調査にでかけます。写真は八郎湖の集中調査の様子。背景が暗いのは,時間が日の出の時刻(!)だからです。皆さん笑顔です。